故障か判断する前に切り分けが大事
インターネットが繋がらなくなった時、焦ってしまいますよね。しかし、慌てる必要はありません。この記事では、インターネットが繋がらない時の原因と対処方法を詳しく解説します。
インターネットが繋がらない時には基本的な切り分けを試みることが大切です。
具体的には、ルーターやONUのランプ状態のチャック・再起動、ネットワーク設定の確認、ケーブルの接続状態のチェックなどが有効です。
故障修理依頼を出した場合、通信業者側の設備故障や不備であった場合は無償ですが、もしユーザ側に原因があった場合は有償となってしまいます。
この記事では、NTT光回線(フレッツ光・光コラボ)などの利用を想定して解説します。
ネットが繋がらない時の基本的な対処法
インターネット接続に問題がある時、まず最初に確認すべきことは、ONUやモデムの状態です。これらの機器は、インターネット接続を中継するための重要な役割を果たしています。
そのため、ここではネットが繋がらない時の基本的な対処法を解説します。
最初に確認する事は、ネットが繋がらない原因は外なのか?宅内に原因があるのか?を特定するために、ONUやモデムのランプ状態のチェックから始めます。
家の外に故障の原因がある場合は、当然ですが無償修理となりますので通信事業者へ修理依頼をしましょう。
家の中に原因があって通信事業者に修理をしてもらった場合は、有償となる可能性が高いので自分で解決することをおすすめします。
- ONUやモデムのランプ状態のチェック
- 機器を再起動する
- 配線を確認する
- エラーメッセージを確認する
- ルータのランプを確認する
- 料金の支払い状況を確認する
ONUとモデムの違いについて
GE-ONUのランプ状態のチェック
回線状況を把握するには、ランプ状態をみるのが一番効率的です。
ランプの種類には、それぞれの意味があり、色・点灯・点滅などで現状の判断をする事ができます。
VDSL回線の方はコチラ「VDSLモデムのランプ状態のチェック」
GE-ONUとPR-500系
ONUにはランプが4つあり、それぞれに意味があります。正常な場合は4つのランプが全て緑点灯して、インターネットに繋がる準備状態となります。
ランプが1つでも、消灯している場合はインターネットが繋がりません。原因を特定しましょう
まずは、ONUの電源を抜き差ししてONUを再起動します。
再起動で改善しない場合は通信事業者側の原因なのか、宅内側の原因なのかを切り分けします。
メーカーや機種によってランプの表記が違っても基本は同じです。原因を特定する事が大切です。
通信事業者側に原因か宅内側に原因かを判断しましょう
- 光回線ランプや認証ランプが消灯か点滅
・ONUから外側(光ファイバー)に原因 - UNIランプが消灯
・ONUから宅内側(LAN)に原因 - 電源ランプが赤点灯
・ONUの故障
NTT西日本の公式ページの機種ごとのランプ状況診断ツールも参考にしてください
※問合せ先は契約している事業者によって異なるので注意してください
ランプ状態によって対応策が異なる
ONUのランプが1つでも、消灯している場合はインターネットが繋がりません。
ランプで状況を判断するPOINTは3つです。
- 認証と光回線ランプが消灯か点滅していれば、通信事業者の設備故障の可能性が高い
- UNIランプが消灯してるなら、宅内側のLAN配線やルーター、パソコンに原因あり
- 電源ランプが赤点灯または、コンセントに挿しているのに消灯している場合はONUの故障の可能性
各ランプの役割
- 認証ランプ
-
通信事業者の設備にMACアドレスとVLANを管理している装置があり。その装置とONU間で認証が取れない際に認証ランプ消灯します。
原因はさまざまですが、装置とONUがフリーズや劣化などで相対的にやり取りが出来ていない状態です。装置のリセットや交換、ONUの再起動や交換で回復するケースがあります。 - 光回線ランプ
-
通信事業者の設備には受光を発している装置があり。その受光を光ファイバーを通して物理的に各ユーザのONUまで光信号で通信しています
装置とONU間で光信号が途絶えると光回線ランプが消灯します。原因は装置の劣化で受光不良(規定値より弱い)や災害や工事で光ファイバーの断線などが考えられます。
点滅の場合は装置やONUのフリーズの可能性があります。 - UNIランプ
-
ONUのLANポートにLANケーブルが挿さっていないか、ルーターの電源が落ちている状態です。
対応策として、LANケーブルの差し直し、ONUとルーターの再起動、LANケーブルの交換などです。
この、UNIランプは物理的にLANケーブルが繋がっているかしか判断していないので、インターネットが見れるかは感知していません。 - 電源ランプ
-
ONUの劣化やファームウェア更新の失敗で故障したり、落雷などにも弱く故障するケースが多いです。また、電源がタコ足配線になっていると回線が不安定になる可能性があります。
電子レンジや乾燥機、デスクトップパソコンなど、消費電力が多い家電と一緒にタコ足配線になっている場合、ONUの電力不足で不安定になる事もあります。
ONUのランプ状態
ランプ名称 | ランプ状況 | 本体の状態 | |
---|---|---|---|
認証 | 緑 | 点灯 | 正常 |
消灯 | 故障か接続不良(NTT装置とONU間で認証が取れていない状態) | ||
UNI | 緑 | 点灯 | 正常(LANケーブルでルータやパソコンが接続されている) |
消灯 | LANケーブルで端末機器が接続されていない(LANケーブルの確認) | ||
光回線 | 緑 | 点灯 | 正常 |
橙 | 点灯 | 故障か接続不良 | |
点滅 | (ダウンロード後は電源ランプが赤点滅→緑点灯) | ソフトウェアダウンロード中||
消灯 | 断線故障か接続不良(光ファイバーが物理的に繋がっていない) | ||
電源 | 緑 | 点灯 | 正常 |
赤 | 点灯 | ONUの故障 | |
点滅 | (再起動待ち状態・再起動後に緑点灯します) | ソフトウェアダウンロード完了||
消灯 | 電源が入っていない状態 |
光回線か認証ランプが消灯・点滅している場合
- ONUの再起動を実施する
- 宅内の配線に原因がないか確認をする
- 通信障害・メンテナンスの状況を確認する
- 契約している通信事業者へ修理依頼をする
UNIランプが消灯している場合
- ONUの再起動を実施する
- LANケーブルで端末機器が接続されていない(LANケーブルの確認)
- 使用しているルータや端末メーカーでサポートを受ける
電源ランプが赤点灯または、電源を入れても消灯している
- ONUの再起動を実施する
- アダプターの線に損傷がないか確認する
- 電源を違う場所のコンセントに挿してみる
- 契約している通信事業者へ修理依頼をする
宅内の配線に原因があれば有償になる
光回線ランプと認証ランプが消灯している場合でも、ONUから壁にある光コンセントまでの光ファイバー(曲げフリー)に損傷があった場合は有償になってしまう可能性があるので、注意が必要です。
宅内の配線に原因がないか確認をする
- ONUから出ている光ファイバーを手で触りながら光コンセント(壁)まで辿り、線に損傷がないか確認しましょう
- 光ファイバーの差し込みが緩んでいないかカチッと音がするまで、抜き差しをしましょう。
VDSLモデムのランプ状態のチェック
回線状況を把握するには、ランプ状態をみるのが一番効率的です。
ランプの種類には、それぞれの意味があり、色・点灯・点滅などで現状の判断をする事ができます。
光回線の方はコチラ「GE-ONUのランプ状態のチェック」
VDSLモデムとRV-440系
モデムのランプの数や名称は機種によって異なりますが、それぞれのランプの意味や機能を理解することで、インターネット接続の問題が特定できます。
基本的に「電源ランプ」「VDSL LINKランプ」「LAN LINKランプ」が緑点灯していればインターネットに繋がる準備状態となります。
ALARMランプ以外のランプが1つでも、消灯している場合はインターネットが繋がりません。原因を特定しましょう
モデムの電源を抜き差ししてモデムを再起動します。
再起動で改善しない場合は通信事業者側の原因なのか、宅内側の原因なのかを切り分けします。
メーカーや機種によってランプの表記が違っても基本は同じです。原因を特定する事が大切です。
通信事業者側に原因か宅内側に原因かを判断しましょう
- VDSL LINKランプが消灯
・モデムから外側(メタルケーブル)に原因 - LAN LINKランプが消灯
・モデムから宅内側(LAN)に原因 - ALARMランプが赤点灯
・モデムの故障
NTT西日本の公式ページの機種ごとのランプ状況診断ツールも参考にしてください
※問合せ先は契約している事業者によって異なるので注意してください
ランプ状態によって対応策が異なる
ALARMランプ以外のランプが1つでも、消灯している場合はインターネットが繋がりません。
ランプで状況を判断するPOINTは3つです。
- VDSL LINKランプが消灯か点滅していれば、通信事業者の設備故障の可能性が高い
- LAN LINKランプが消灯してるなら、宅内側のLAN配線やルーター、パソコンに原因あり
- ALARMランプが赤点灯または、コンセントに挿しているのに消灯している場合はモデムの故障の可能性
各ランプの役割
- VDSL LINKランプ
-
一般的な集合住宅やビルにはMDF室(共用設備)があり、VDSL装置が設置してあります。そのVDSL装置とモデムのリンクが確立できていない状態です。
原因はさまざまですが、屋内配線(メタルケーブル)の劣化や断線、VDSL装置とモデムの劣化などで相対的にやり取りが出来ていない状態です。
VDSL装置のリセットや交換、モデムの再起動や交換で回復するケースがあります。
この、VDSL LINKランプはVDSL装置とモデム間がメタルケーブルで繋がっていて、リンクの確立しか判断していないので、インターネットが見れるかは感知していません。
- LAN LINKランプ
-
モデムのLANポートにLANケーブルが挿さっていないか、ルーターの電源が落ちている状態です。
対応策として、LANケーブルの差し直し、モデムとルーターの再起動、LANケーブルの交換などです。
この、LAN LINKランプは物理的にLANケーブルが繋がっているかしか判断していないので、インターネットが見れるかは感知していません。
- LAN ACT/LINEランプ
-
LANが正常に接続されデーターの通信が出来てる際に点灯と点滅を繰り返します。
LAN LINKランプと連動しているので、ルーターやパソコンに接続されていない場合は消灯します。
- ALARMランプ
-
モデムの劣化やファームウェア更新の失敗で故障したり、落雷などにも弱く故障するケースが多いです。また、電源がタコ足配線になっていると回線が不安定になる可能性があります。
電子レンジや乾燥機、デスクトップパソコンなど、消費電力が多い家電と一緒にタコ足配線になっている場合、無モデムの電力不足で不安定になる事もあります。
モデムのランプ状態の詳細
ランプ名称 | ランプ状況 | 本体の状態 | |
---|---|---|---|
POWER | 緑 | 点灯 | 正常 |
消灯 | 電源が入っていない状態 | ||
VDSL LINK | 緑 | 点灯 | 正常(VDSLリンクアップ中) |
点滅 | トレーニング中 | ||
消灯 | 故障の可能性 | ||
LAN LINK | 緑 | 点灯 | 正常(ルータやパソコンが接続されている) |
消灯 | ルータやパソコンが未接続(LANケーブルを確認) | ||
LAN ACT/LINE | 緑 | 点灯 | データが流れている |
点滅 | データが流れている | ||
消灯 | データが流れていない状態 | ||
ALARM | 赤 | 点灯 | モデムの故障 |
点滅 | セルフテスト中 | ||
消灯 | 正常 |
宅内の配線に原因があれば有償になる
VDSL LINKランプが消灯している場合でも、モデムから壁にあるモジュラージャックまでのメタルケーブルに損傷があった場合は有償になってしまう可能性があるので、注意が必要です。
宅内の配線に原因がないか確認をする
- モデムから出ているメタルケーブルを手で触りながらモジュラージャック(壁)まで辿り、線に損傷がないか確認しましょう
- メタルケーブルの差し込みが緩んでいないかカチッと音がするまで、抜き差しをしましょう。
機器の再起動
ルーターやONUを一度電源オフにしてから再度電源を入れ直すことで、接続問題が解決することがあります。
長期間使用しているルーターやモデムは、本体に熱がこもり不具合を起こすケースや、機器内部の小さなエラーで不具合を起こす場合もあります。
また、ファームウェアの更新が自動完了できなかったり、停電などで故障するケースもあります。
再起動で不具合が解消されることが多いので、インターネットに接続できなかったときは機器の再起動を試してみてください。
タコ足配線になっていると回線が不安定になる事もある
繋がらない回線は有線?無線?
インターネットが繋がらないのは”有線”なのか”無線”なのかを切り分けるには、原因を特定していきながら解決方法を試していく必要があります
有線でも無線でもインターネットが繋がらない場合は、ルーターのランプ状態チャックへ進んでください
パソコンやスマホに原因があるパターン
有線または無線接続すればインターネットに繋がるといった場合には回線には問題がないことがわかります。
- 有線⇔無線のどちらかでインターネットが見れる
- 他の端末ではインターネットが見れる
- ひかり電話は使える(契約ありの場合)
- フレッツテレビが見れる(契約ありの場合)
解決方法
- スマホやパソコン端末を再起動をしてみる
- 端末の設定を見直す
- Wi-Fi機能がオンになっているか確認する
- 無線の場合、SSIDのパスワードを見直す
- LANケーブルを音がするまで差し直してみる
- LANポートの差し込み位置を変えてみる
- LANケーブルを交換してみる
それでも解決しない場合には、端末のメーカーへ問い合わせしてみましょう
ルーターのランプ状態チャック
ルーターには、いくつかのランプがあり、それぞれがインターネット接続の状態を示しています。
主なランプは「電源」「インターネット」「LAN」「無線(Wi-Fi)」などです。これらのランプの光り方によって、ルーターの現在の状態を把握する事ができます。
NTTルータが設置してある場合
型番が「PR」「RT」「RX」「RS」「RV」で始まり「NE」「SE」「MI」「KI」「HI」で終わる製品が主流です。
例:PR-500MI RS-500KIなどです
NTT東日本公式ページの「ホームゲートウェイのランプ状態」でランプ状態が確認できます
NTTルーター以外のルーターを設置している場合
NTTのルーター以外を使用している場合は検索ボックスに「型番とルーターランプ状態」などで検索してみてください。
下記のURLを参考にしてください。
BUFFALO製のルーターをお使いの方は公式ページで確認ができます
ELECOM製のルーターをお使いの方は公式ページで確認ができます
tp-link製のルーターをお使いの方は公式ページで確認ができます
料金の未払い問題
インターネットが繋がらない原因として見落としがちなのが、料金の未払い問題です。
もしインターネット接続の問題がハードウェアの故障ではない場合は、支払いが未完了である可能性が考えられます。
クレジットカードの有効期限が切れていたり、請求書の支払いを見落としていたりすると、サービスが停止されることがあります。
支払い状況を確認し、未払いがあれば速やかに対処しましょう。未払い料金を支払うと、再びインターネットを利用できるようになりますが、最悪の場合、強制的に契約が解除される可能性があるため、注意が必要です。
光回線の問合わせ先
故障や契約内容の問合わせ先は、契約している通信事業者へ連絡をします。
毎月、回線利用料を支払っているのがNTT東西なら、NTTの故障受付へ連絡します。もし、コラボ事業者と契約している場合はドコモ光やソフトバンク光などの故障受付へ連絡します。
問い合わせでスムーズに対応するには、事前にお客様情報を準備してから問い合わせをしましょう。
お客様情報は最初に聞かれるので、事前に用意しましょう
- お客様ID(CAFかCOP)
- 契約電話番号
- 契約者名